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特攻命令を拒否した男がいた

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太平洋戦争で敗戦濃厚な戦局の中、無能な軍上層部は兵士に特攻と玉砕を強いたのは有名な話
しかし、その命令を跳ね除けた男がいた、しい
「特攻拒否」貫いた芙蓉部隊
特攻を命令する会議の場が、なんとも日本らしい

GF(連合艦隊)首席参謀・黒岩少将の説明「敵沖縄進攻の迎撃戦は、菊水作戦と呼称、全力特攻とする。今や航空燃料は月1機当たり15時間分(通常60時間以上)に枯渇している。搭乗員の練度は低下、必死特攻にのみ勝機を求め得る。台湾方面から1AF、南九州から5AF、これに3AF、10AFを投入して、南北から敵を挟撃、一挙撃滅する」
列席の将官、大、中佐80余名。誰一人異議を申し出る人はいない。軍隊統帥の厳然たる大海軍、GF首席参謀の説明した基本方針は、取りも直さず最高指揮官、GF司令長官の方針。軍人勅諭「上官の命令は朕が命令と心得よ」。命令一歩前の方針と言えども拝服するのは軍律の基本である。
戦局は日本国存亡の岐路にある。一介の少佐の批判を許す雰囲気ではなかった。

まさに思考停止
組織の幹部なんてのは、どこもかしこもアホだらけだ
芙蓉部隊を指揮した美濃部元少佐は、この命令に1人反対した
美濃部正
芙蓉部隊

末席から立ち上がっていた。ミッドウェー作戦会議(昭和17年4月岩国基地)以来2度目の、GF作戦案に対する批判であった。
 「全力特攻、特に速力の遅い練習機まで繰り出しても、十重二十重のグラマンの防御網を突破することは不可能。特攻の掛け声ばかりでは勝てないのは比島戦で証明済み」。GF参謀は、末席の若造、何を言うかとばかり色をなした。
 「必死尽忠の士4000機、空を覆うて進撃するとき、何者がこれを遮るか。第一線の少壮士官の言とも思えぬ」。敗北思想の卑怯者と言わんばかり。
 満座の中で臆病者とばかりの一喝。相手は今を時めくGF首席参謀黒岩少将。私はミッドウェー作戦以来のGF作戦の無策、稚拙を嫌というほど体験してきた。この黒岩参謀こそ、その元凶であった。
開戦以来3年余、誰よりも多く弾幕突破、敵至近の最前線で飛び続けてきた。後方にあって、航空戦の音痴幕僚に何が分かる。軍命は天皇の命令とはいえ、よもや大御心は、かかる無策非情の作戦を望んでおわしますはずがない。
 馬鹿の一つ覚えの猪突攻撃命令には、もう我慢がならない。レイテの逆上陸タ号作戦に対しても、陛下のご懸念をごまかして強行、あの惨敗。このような海軍から規律違反で抹殺されようとも引き下がれない。
 「今の若い搭乗員の中に死を恐れる者はおりません。ただ、一命を賭して国に殉ずるには、それだけの成算と意義が要ります。死に甲斐のある戦果を上げたいのは当然。精神力一点ばかりの空念仏では心から勇んで立つことは出来ません。同じ死ぬなら、確算ある手段を立てていただきたい」
 「それならば、君に具体策があると言うのか」
 私はあぜんとした。GF参謀ともあろう者が一飛行隊長に代案を求めるとは。

 「搭乗員の練度不足を特攻の理由に挙げているが、指導訓練の工夫が足りないのではないか。私の所では総飛行時間200時間の零戦パイロットでも皆、夜間洋上進撃可能です。劣速の練習機が何千機進撃しようとも、昼間ではバッタのごとく落とされます」
 この間、列席の先輩からは何一つ意見なく、中にはタバコをくゆらせている者もある。
 「2000機の練習機を駆り出す前に、ここにいる古参パイロットが西から帝都に進入されたい。私が箱根上空で零戦で待ち受けます。一機でも進入できますか。艦隊司令部は、芙蓉部隊の若者たちの必死の訓練を見ていただきたい」
 その結果、芙蓉部隊は特攻編成から除外、夜襲部隊として菊水作戦に参加することになった。GF司令部も、3AF意見、大西中将、故有馬司令官の軍令部への意見具申、および何よりも隊員の凄まじい熱意と成果に、異例の変更をしたらしい。

結局、特攻作戦は、現場を知らない指揮官が苦し紛れに編み出した愚策に過ぎない
ノモンハンしかり
日本の組織は、アホが上にいる限り、同じ過ちを繰り返すに違いない

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